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だます奴とだまされる奴

今年も終わろうとしている。
歳を重ねるにつれて時間の経過が早く感じられるようになり、この一年も矢の如しであった。いい思い出もあればその反対もたくさんあるのだが、今年最大の嫌な経験をつい先ごろしてしまった。悪質な詐欺に引っ掛かり2万円をだまし取られたのである。今年最大というより近年最大と言い換えても構わないくらい嫌な体験だった。

来年の1月に妻と札幌にジンギスカン鍋を食べに行くことになり、その飛行機の予約を終えたあとに妙なアンケートサイトに入ってしまい、いくつかの質問に答える過程でクレジットカードで2万円支払ってしまった。あとから冷静に思い返してみれば、そもそもアンケートなのに金を要求してくること自体おかしいのであるが、「旅で使える5万円相当のクーポン券が当たる」というふれ込みと旅に出かける浮ついた気持ちが理性の目を隠していたようだ。わたしが愚かだったのである。

その詐欺サイトはホームページのレイアウトも整っていてまったくブラックな雰囲気はなかったし、アンケート項目も自然だったので最初から詐欺を疑うのは難しいだろうと思われる。事実、だまされたと思って相談したネットの弁護士事務所からもそのサイトに引っ掛かるものが多いといわれた。そのあとすぐにクレジットカード会社に連絡をして支払いをストップしてもらおうと試みたが、カードが悪用されたわけではないし私自身が意思をもって使用したので支払いの停止はできないといわれた。アドバイスされた国民消費者センターでも「ことの発端から時系列にそって詳細に記載された経緯書」を作成しろといわれ、「それができても返金される可能性は何ともいえない」とのことなので不愉快なできごとをまた思い出すのも嫌だったから経緯書の作成もしなかった。つまり泣き寝入りすることにしたのである。高い授業料を支払ったと思って。

同じ轍は踏むまいと用心していくつもりだが、このての「悪質サイト」というのはどんどんと巧妙化していくから不安はぬぐい切れず、またどこかでだまされるかもしれない。とにかくネットにしろ電話にしろ、お金が絡んできたらもうかかわるのをやめようと改めて決意した。

それにしても特殊詐欺の犯人たちのアップデートするスピードには驚かされる。頭脳が明晰なうえに世のなかの変化にも敏感だ。だます側が悪いのは当然だが、だまされるほうにも敏感なアンテナが必要だ。






# by hidyh3 | 2022-12-21 11:28 | Comments(0)

冬至

ことし2022年の冬至は12月22日だそうである。つまりあと二週間で、夏に向かっての長い旅が始まる。夏を愛するわたしにとっては勝利に向かった長いヴィクトリー・ロードの第一歩となるわけだが、じっさいには冬の本格化がこれから始まるので浮かれている場合ではない。

東京の最低気温というのは例年だいたい2月ころに記録されるので、今以上の防寒対策を備えて来たるべき極寒の日々と対さねばならない。わたしは手先・足先が冷えてしまう体質で、内科の医師からも問題視され血流のよくなるクスリを服用しているのだが、改善の朗報は届かない。若かったころは、わたしと手を組んだ女性からはかならず「暖かい手!」といわれていたので、これも劣化の一つと考えるしかないようだ。

体温の低下は老化の一つであり、免疫力の低下にもつながっていくので、夏へと向かう険しい道のりを超えていくには明らかなマイナス要因であるが、現実を受け入れるしかない。昨日NHKの番組で基礎体温を上げるためのストレッチを公開していたが、何ごとも長続きしないわたしには不向きのようなので諦めた。

それにしても「老化・劣化」というのは「自分事」となるとどうしようもないモノなのだなぁ、とため息が出る。老境にさしかかった自分のカラダを「老人の身体」といさぎよく認めて処していくのが賢明なのだろうか。それが上手にできることが「良く老いる」ということになるのか?

わからないまま、あたらしい今日が始まった。

    Le vent se lève. Il faut tanter de vivre.
  
    風がたつ。生きることを試みなれけばならない。

                  ポール・ヴァレリー








# by hidyh3 | 2022-12-09 06:46 | Comments(0)

サッカーワールドカップに思う

わたしは高校生のころ地元のサッカーチームに所属していてディフェンダーをつとめていた。あのころ日本ではサッカーというのは超マイナーなスポーツで、テレビで放映されるサッカー番組といったら毎週土曜日の午後6時から30分間東京12チャンネルで放送される「三菱ダイアモンドサッカー」しかなかった。日本にはプロのサッカーチームはまだなかったから、放映されるのはドイツの「ブンデスリーガ」のゲームが中心で、ベッケンバウアーが現役でプレイしていた時代である。毎週飢えるように観戦していたのを覚えている。

日本国内にも「日本リーグ」という「Jリーグ」の前進になる実業団の試合はあったが、何しろ観客は悲劇的にすくなく、あの「天皇杯」の決勝が元旦に国立競技場でおこなわれるときも寒さに身を寄せるサッカー好きが数えられるほどだった。時代が違うといってしまえばそれまでだが、いまの日本人のサッカー熱と比べると別の国の話しのようである。

さて、わたしがとても不愉快に思うのはこんかいのワールドカップで現れた「にわかサッカーファン」と「安易なナショナリズム」についてである。

「オフサイド」というのがどういったモノなのかまったく知らず、平素はサッカーに関心などない人たちが突然熱狂的になって平日深夜の日本代表の試合を観戦する。試合を観るというよりもゴールの瞬間とその回数が観たいだけのようにわたしには思える。そしてその雰囲気を醸成させるマスコミがいる。煽動する側と煽られる側のみごとな連携で国民全体が一つの方向へ進んでいく。合い言葉は「ニッポン!」である。「敵基地攻撃能力」を保持するために防衛費が増額され、財源は増税でまかなおうとしていることには大して関心もないけれど「ニッポン!」なのである。世界のなかで日本がどういう美徳と悪徳を有しているのか、よく知らないけれど「ニッポン!」と熱くなるのである。

ヨーロッパや南米のひとたちは普段からサッカーが好きで関心があるから、ワールドカップに全身で熱狂する。熱さが高じて暴徒化するサポーターもでることすらある。なにしろ命がけで応援しているからそうなるわけだ。褒められることではもちろんないが、熱狂の果てに起こる事態としては理解できなくもない。自国が世界一を目指すのだから応援する側も世界レベルでなければならない。そして他国と陸続きの国に住む者にとって自己と他者を明確に区別することは日常の中の「常識」である。ヨーロッパの歴史とは民族同士の血塗られた争いの連続である。自国のアイデンティティーを堅持していなければ他国に飲み込まれてしまう。奇しくもウクライナとロシアでそのことが現実化している。

日本代表が負けたために急にしぼんでしまったワールドカップ・ブームであるが、わたしにはこれからが面白い。とくにフランスとイングランドの一戦は見ものである。「ニッポン!」と叫んでいた多くの人たちには関心がないようだが、やはりあれはいっしゅの「流行り病」であったのか。

いずれにせよ、このような世界レベルの一大事があると日本という国がいかに幼い国なのかが露呈する。これが「ニッポン!」のほんとうの姿なのである。









# by hidyh3 | 2022-12-08 09:04 | Comments(0)

残暑

8月も残すところ10日ほどになった。今日の東京は曇り空だが湿度が高くとても不快である。

前回の投稿からまた時間が経ってしまった。前回書いた「ワクチン接種の副反応」について触れておくと、接種直後に市販の解熱鎮痛剤を服用したら翌日になっても体調に変化はなく、あの辛い副反応は生じなかった。発症前にクスリを服用するという情報は妻が聞いてきたものだったが、これほど見事に副反応を抑え込めるとは思いもしなかった。もっと早く知っていればと思ったが、こういう経験知というものは文字どおり経験者や経験回数の上昇があって初めて判るものだから遅くなって耳にはいるのも仕方のないことことだろう。今後、似たようなケースを経験するときの参考にしたいと思う。

ヨーロッパやアメリカでは9月が新学期だから来たるべき新らしい環境への期待や不安につつまれる時期なのだろうが、日本ではまったく様相が異なり出された課題の処理に追われるのが8月下旬の光景だろう。わたしは大学時代、学費も自分で稼がねばならなかったのでこの頃は長期のアルバイトに精を出していた。学校よりもはるかに豊富なモノをその時々の仕事から学んでいたので少しも苦痛に感じたことはなかった。だから残暑厳しい8月下旬はそういう社会勉強を終えねばならなかったので残念だった。

そういう学生時代を過ごせたことを幸せだと思っている。






# by hidyh3 | 2022-08-22 14:09 | Comments(0)

夏空

今日の東京は朝からよく晴れて、いちめん真っ青な夏空がひろがっている。「これぞ夏」というような晴れやかで太陽がまぶしい空だ。もちろん暑いのだが、夏なのだからこれでいいのである。思わず絵日記をつけたくなるような夏空である。

明日(2022年7月28日)わたしは4回目の新型コロナワクチン接種である。過去3回ともシッカリと副反応に苦しんでいるので今回も辛い思いをするのだろうが、コロナに罹患するリスク軽減のためであれば我慢するしかないと覚悟している。この夏空のした、発熱して寝込むのも悔しいし場違いの感は否めないけれど、これもまた人生である。どんな副反応がでたか、また記したい。







# by hidyh3 | 2022-07-27 13:52 | Comments(0)

年齢をかさねるに従って、あけてこなかった扉があまりに多いことに気づき、今ではそれらの扉をひたすら開くことが、わたしの生きることの証しです。               C'est la vie !!

by hidy
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